雷槌となり
裁きに願い
轍踏み越え
花の宴(うたげ)で逢瀬
薄月
宿命(さだめ)の果てまでに
雪化粧町
哀しみに飲まれ
忘られぬ
思ひ出づ
我が身引き裂いて
立ち昇る息
散らばった欠片
篝火を焚いて
千切れた想い
幾千運命輪廻
射干玉の月
この命世に捧げし
世を灯す凍った星